CUBA~変わる島の風景
昨年、共産党大会で決定された方針の中で「家と車の売買解禁」は非常にインパクトの強い政策として人々を驚かせる一方、「実施まで10年はかかるだろうね」との醒めた意見も耳にした。
しかし、昨年のうちに、“あっという間に”実施されたそうで、この4月には「売家」の看板がかかった家が見られた。
写真の家はハバナから60kmのアルテミサにある。友人の見立てだと8,000 CUC(70万円)ほどだという。友人はさらに言う。「まともに働いてたら、買えるわけがない」平均的な労働者の月収は15~20CUC。一生かけても追いつかない金額だ。
車も然り。「まじめに働いたらいつか手にできる」という希望からはかなり遠いところにあるのが実態である。
(2012・6・15 記)